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増設メモリ型番決定から購入までの手順書

はじめに

メモリの技術は日進月歩です。
増設するメモリはパソコンの機種・型式によって違います。
XPの発表当時と今では方式もスピードも容量も大きく変わっています。
しっかり読んで正しいメモリを決めてください。
 私の愛用のXPパソコンは2005年8月に発売された富士通のパソコンです。
パソコンの型式はFMVNB40MJ。メモリは標準の256MBが搭載されています。
取扱説明書には「メモリの増設/交換」の章があり、次のような記載がありました。
■メモリ(拡張RAM(ラム)モジュール)
FMVNM25F3(256MB)、FMVNM51F3(512MB)、FMVNM1GF3(1GB)のメモリのうち、1枚取り付けられます。


 このメモリは富士通の純正部品です。
2年前、既に販売が終了し、入手することが出来ませんでした。
困り果てて知ったのが、パソコン周辺機器メーカーのメモリ供給システムです。
パソコンのモデル名(型式)さえ分かれば増設するメモリを決めて販売してくれるのです。
周辺機器メーカーは「I・O DATA(アイ・オー・データー)社」と「バッファロー社」の2社があります。
今回はI・O DATA(アイ・オー・データー)社の「対応製品検索システムPIO」をご紹介します。

【パソコンの型番を調べる】
パソコンの裏面や側面にメーカー名や品名(モデル名)の近くに記載されています。
メーカによっては型名、型番、型式等呼び方はまちまちです。(以下型番と呼ぶことにします)
【お助けマンのXPパソコン】
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【搭載しているメモリ容量を調べる】
【システムのプロパティで調べる方法】
パソコンを立ち上げる。
マイコンピューターを右クリックし、出てきたリストのプロパティをクリック
システムのプロパティ画面の中に、MB、GB、RAMの表示のある数字がメモリ容量です。
 この数値は実際に搭載されているメモリより20~40MB少ない数字になっています。
実際の搭載メモリは256MB、512MB、768MB、・・・、256MBの倍数となります。
【その他の確認方法】
標準モデルを購入した場合は取扱説明書やカタログの仕様表に記載されています。
手を加えたパソコンであれば、現物を見て確認してください。

【パソコンの型番から増設メモリを決める】
インターネットを起動し、I・O DATA社の対応製品検索システムPIOのページを開く。
URL  http://www.iodata.jp/pio/
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型番・モデル名の入力欄に先ほどメモした、パソコンの型番一文字ずつ入力します。
文字を入れていくと、右横のメーカー名が絞られて表示され、ある程度入力をしていくと、メーカーが一つになります。ここで注意が必要です。最後の方の入力で、それまで表示されていたメーカー名が消えて、「型番・モデル名が登録されていません。型番・モデル名を修正してください」と表示される場合があります。この場合はバックスペースで文字を消すと、再びメーカー名が出ますので、入力を終了してください。

次に機種タイプ(=すべて)、発売年(=すべての発売年)、調べたいカテゴリー(=メモリ)の入力欄がありますが、(  )内の状態のまま、下にある[検索]ボタンをクリックします。
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検索した結果が表示されます。
パソコンのモデル名、型番、発売年月、メモリ情報:容量(最大)スロット数が表示されますので、型番を確認して、その型番の上をクリックします。
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④パソコンの仕様表と使えるメモリの型番が表示されます。
この中から、メモリを選びます。
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【メモリの選び方】
メモリを取り付けるスロット数を確認してしてください。
【スロット数0】 XPの初号機はこのタイプです。メモリ増設はできません。

【スロット数1空1】 メモリを取り付けるソケットが1箇所しかありません。
古いタイプであり、標準のメモリがメインボードに直接取り付けられています。
標準は256MBもしくは512MBを搭載していますので、最大は1.3GB、もしくは1.5GBとなっている筈です。私のパソコンはこのタイプです。
256MB、512MB、1GB どれでも追加できます。私は2年前に512MBを増設しました。
最大の1GBを選ぶべきでした。後悔しています。

【スロット数1空0】 メモリを取り付けるソケットが1箇所しかありませんが、そのソケットは使われています。増設はメモリの差し替えとなります。一番大きなメモリを選んでください。
【スロット数2空1】メモリを取り付けるソケットが2箇所あり、1箇所に標準の容量のメモリが実装されています。2枚の組み合わせで増設メモリの容量を決めてください。XPの場合、最大容量になるよう増設することをお奨めします。

【スロット数2空0】 メモリを取り付けるソケットが2箇所あり、それぞれのソケットにメモリが取りつけられています。この場合は2枚のメモリを差し替えて増設します。
例えば、標準が512MBであれば256MBを2枚が実装されています。1G にするには512MBの2枚組みを選んでください。しかし、XPのこのタイプは最大が2GBになっていると思いますので、1GBの2枚組みを購入することをお奨めします。
2枚組で使う方式はデュアルチャネル方式とよび、同じ仕様・容量のメモリをペアで使うタイプです。
必ず2枚組みを選ん2枚とも差し替えてください。

【例外にご注意】
実装されているメモリが256MBの場合は問題ありませんが、512MB以上の場合、
必ずしも1つのスロットに実装されているとは限らないということです。例えば512MBの場合、一つのスロットに256MB、もう一つのスロットに256MBを実装して合計512MBということもあるのです。空きスロットがなければ差し替えによる増設になりますから、購入すべきメモリの容量は変わってきます。必ず増設前の実装状態を確認してください。
最近こんな例がありました。標準512MBに256MBを増設して768MBにしようと思い256MBのメモリを購入しました。中を開いて見たら、256MBが2枚、2つのスロットに実装されていたのです。空きスロットがありません。やむなく512MBを追加購入して増設したのですが、256MBのメモリが2枚が無駄になってしまいました。パズルのようですが、大失敗でした。

【もうひとつの選択肢】
最近のメモリにはもう一つ選択肢があります。
それは、メモリ容量が増えると消費電力が増えます。バッテリーを使う方は使用時間が短くなるなどの影響を受けます。その為、メーカーは低消費電力タイプも提供しているのです。型番にHの文字がつくものです。SDX667-H1GX2は低消費電力タイプ、SDX667-1GX2は一般タイプです。
低消費電力タイプは若干値段が高いようです。
ご自分のパソコンにあった方を選んでください。

【メモリ購入】
一般のパソコンショップ(売り場)でも型番を示せば購入できます。
インターネットショップで購入できる方は次の手順で購入品を選んでください。
価格もお得で、送料無料、何よりも在庫が豊富で数日で手元に着くのが魅力です。

インターネットショップ「amazon.co.jp(アマゾン)」のトップページを開く
URL  http://www.amazon.co.jp/
検索欄にメモリの型番を入力します。
2枚組みの型番は「SDX667-H1GX2」のように「X2」の「X」はアルファベットのX(エックス)を入力してください。記号の×(かける)は認識されません。
 他は一切入力せず、検索入力欄のすぐ横にある[GO]をクリックします。
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いくつかの商品が表示されますので、そこから1つ選び購入します。
型番が正しく入力されれば1番に表示される商品がお奨めだと思います。
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ここで注意があります。
【注意1】
同じメーカーの同じ型番でも価格や写真が違うものがあります。
これは、メモリの発売年月の違いによるものです。((  )内の年月が発売年月です)メモリは日進月歩です。新しいものは安くなります。パソコンの発売当時に近いメモリを購入したい方は古い方を購入してください。ただ、その必要はないと思います。私は安い方を購入しています。
【注意2】
中古品もありますが、新品の在庫があれば新品を購入してください。
【注意3】
IODATA社以外の商品も出てきますが、他のメーカーのものを買うときは十分仕様を確認してください。決まりましたら買い物かごに入れてレジに進んでください。
以上、長くなりましたが、手順通り、ゆっくり進めて、メモリを手にしてください。

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by pc-otasukeman2 | 2010-07-24 17:42

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